イシューからはじめよ
出版社:英知出版
著者:安宅和人
カテゴリー:ビジネス
評価:★★★★★
目次
- 本書の概要
- 本書の感想
- 関連書籍など
本書の概要
本書の目次構成
- 序章 この本の考え方ー脱「犬の道」
- 第1章 イシュードリブンー「解く」前に「見極める」
- 第2章 仮説ドリブン①ーイシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
- 第3章 仮説ドリブン②ーストーリーを絵コンテにする
- 第4章 アウトプットドリブンー実際の分析を進める
- 第5章 メッセージドリブンー「伝えるもの」をまとめる
本書の概要
本サイトの中の人、データサイエンティストは、本書の著者、安宅和人さんを崇拝しています。ちょうどデータサイエンティストとして仕事を始めた頃、『シン・ニホン』という安宅さんの本を読んで、「この道に飛び込んで間違いじゃなかった」と力強い心の支えをいただいたからです。加えて安宅和人さんは、データサイエンティスト協会のスキル定義委員/委員長という肩書きでもあります。
さて、本書の概要に入る前に著者、安宅和人さんについて、書かせていただきました。一度でいいから会ってお話ししてみたいです。(今のうちに質問考えとこ…)
本書の概要として「イシューからはじめよ」を言い換えると「質の高い問題提起をせよ」という感じになるでしょうか。というか、そう認識しています。
次に質の高い問題提起ができたら、その問題(イシュー)を分解してストーリーラインを組み立てます。このストーリーラインとは、有名なロジカルシンキングの考え方やフレームワークなどを活用して分解していきます。次にストーリーを絵コンテに落とし込みます。そして分析する。最後に伝える。
このような流れでやっていきましょうというのが、安宅さんの主張です。
細かい部分での内容などは、ぜひ手に取って読んでみてください!
本書は、至る所でビジネス書ランキング上位に食い込む、非常に優れた良書です!いろいろなレビュワーの方が絶賛しています!ハズレなしだと思います!
本書の感想
本書の感想は、何回も読むほどに深く意味を理解できている、と感じるところです。
私は、もう何度か本書を読んでいるのですが、最初は、
「ふむ、イシューの質を上げることが大事なのね。まずはここから意識できるようになろう」
と思い、次に
「安宅和人さんの分析に対する姿勢は非常に勉強になるな…これはぜひ吸収しなければ!」
と感じて…
と、まあ読むたびに吸収があるのもそうですが、再読するまでに当然さまざまな書籍を読んでいますので、本への向き合い方が当然、その都度変わってきていて感じることも変わってくるということです。
本書は、また読もうと思うことができる良書で、(私の場合)読むたびに新たな発見に出会える非常に優れた書籍だと思います。
私が特に参考にしている部分としては、書籍のP156、「図7 3つの型を掛け合わせた分析の表現例」のページです。データサイエンティストは日々いろんなデータと向き合い、データに意味を持たせるためにグラフや図の作成など、「可視化」をしています。そういった意味では、非常に参考になるページです。
これ以外にも、非常に学びになる箇所は多く散りばめられております。
例えば、
「分析とは何か?」
僕の答えは「分析とは比較、すなわち比べること」というものだ。分析と言われるものに共通するのは、フェアに対象同士を比べ、その違いを見ることだ。
(中略)
優れた分析は、タテ軸、ヨコ軸の広がり、すなわち「比較」の軸が明確だ。そして、そのそれぞれの軸がイシューに答えを出すことに直結している。
つまり、分析では適切な「比較の軸」がカギとなる。どのような軸で何と何を比較するとそのイシューに答えが出るかを考える。
「イシューからはじめよ」著:安宅和人(P150〜151)
こんな感じで、データサイエンティストにとっては非常にためになる言葉がふんだんに散りばめられており、非常に勉強になります。
おすすめです!!
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