行動経済学を知る・学ぶ上で役に立った書籍をご紹介いたします。
- 行動経済学入門
- ビジネスデザインのための行動経済学ノート
- データで見る行動経済学
- 経済は感情で動く
- 世界は感情で動く
- ファスト&スロー(上)
- ファスト&スロー(下)
- 予想通りに不合理
- 不合理だからうまくいく
- 人は悪魔に熱狂する
行動経済学入門 東洋経済新報社 筒井義郎ら著
日本初の、日本人著者による行動経済学の入門書と言われております。
体系的にまとまっており、非常に参照しやすくなっております。おすすめの1冊です。
私自身もそうでしたが、行動経済学を知ろうとすると、以下で紹介するような、読み物系の書籍が多くおすすめされて内容はわかりやすいんだけど、どこか体系的出なかったり、海外の研究者の方の書籍なので、どこか読みにくかったり…
そう言った悩みが解決されるのではないかと思います。(少なくとも私は少し解決できました!)
行動経済学を少し齧った方におすすめの1冊です!
ビジネスデザインのための行動経済学ノート 翔泳社 中島亮太郎著
ビジネスで活用することを念頭においた、行動経済学活用に関する書籍です。
行動経済学の書籍では珍しく、イラストがふんだんに使われている書籍になります。従って非常に理解がしやすいことがおすすめポイントです。
行動経済学の学問的内容を、各章「要約」「行動の特徴」「活用方法」の形でまとめられている点も個人的にはおすすめポイントです。
「活用方法」の形で紹介されているので、サービスやプロダクトを開発する方にはぴったりかもしれません。
Trusting Nudges データで見る行動経済学 日経BP キャス・サンスティーンら著
本書のレベルはちょっと高めです。行動経済学の知識がある方向けになります。私が行動経済学の生半可な知識で読んだところで、結構難しくて、書籍と読者のレベルミスマッチが起きてしまいました。
国の政策などから見えてくるナッジの違いや、その膨大なデータからされる考察などが多く記載されています。
読むにはちょっとした気合のいる1冊ですが、学問における理論と実践を知る上では非常に興味深い内容となっております。色々行動経済学の書籍を読んできた方におすすめです。
経済は感情で動く 紀伊国屋書店 マッテオ・モッテルリーニ著
私自身、行動経済学に興味を持ってから一番初めに読んだ書籍になります。
帯には「いちばん読まれている行動経済学の本」とあるように、この書籍を読んでいる方を本ブログの読者の中にいるのではないでしょうか。2008年に出版され長く愛されている書籍になります。
内容としては読みやすい物語のような書き振りで、どんどん中身に入っていける、入門として非常に適している1冊になります。行動経済学に興味があるけど、何から読んだりすれば良いか分からない方に最適な1冊です。
世界は感情で動く 紀伊国屋書店 マッテオ・モッテルリーニ著
本書は「経済は感情で動く」の第2弾の書籍になります。行動経済学と発展著しい脳科学とマッチアップした「神経経済学」に関する内容になります。
「経済は感情で動く」を読まれた方には絶対おすすめです。脳が陥るトラップについて書かれている書籍で、合理的に判断していると思っていても脳はトラップにかかって判断していることになります。
有名なもので「ハロー効果」などを問いを交えて紹介している書籍になります。
第2弾といっても、行動経済学の入門にもぴったりの1冊となっています。おすすめです。
ファスト&スロー(上) 早川書房 ダニエル・カーネマン著
行動経済学の第一人者、ダニエル・カーネマンの珠玉の1冊です。
東大で一番読まれた本でもあるらしいです。(切り取り方次第ではありますが、これは結構すごいですよね…!)
上下2巻構成の第一部の書籍になります。行動経済学を調べた際に出てくる言わずと知れた書籍です。上下巻の書籍ではありますが、上巻だけでも十分満足な内容となっています。
ダニエル・カーネマンは、これ以降の行動経済学研究・書籍で多く引用されている実験をしている方で、行動経済学を調べれば必ず知る方となります。そんな行動経済学の第一人者の書籍、ぜひおすすめです。
ファスト&スロー(下)早川書房 ダニエル・カーネマン著
上記の上巻に対する下巻です。
予想どおりに不合理 早川書房 ダン・アリエリー著
私が行動経済学に興味を持ったきっかけとなる書籍です。「予想どおりに不合理」ってタイトル、ものすごく興味をそそられませんか?
私は学生時代にこのタイトルに興味を持って長くほしい物リストを温めた1冊になります。書店を訪れた際に先に「経済は感情で動く」を購入したことで記念すべき1冊目を越されましたが…笑
本書は「やっぱり流されちゃったな…」など人間の後悔を紐解くことができる1冊となっております。特に「6章 性的興奮の影響」など、もしかしたら皆さんも後悔しているような内容もわかっちゃうかもしれないですね。
日常と行動経済学が結びつく良書です。
不合理だからうまくいく 早川書房 ダン・アリエリー著
上記「予想どおりに不合理」に続く第二弾の書籍になります。
不合理であることを前提に物事を考えたり実行していくことで、うまくいくよという主張になります。
第9章の「感情と共感について」では、サブタイトルが「なぜわたしたちは困っている一人は助けるのに、おおぜいを助けようとはしないのか」となっております。
この章は読む前から一番気になっていた章になります。おそらく皆さんもなぜか気になりますよね?
そう言ったことが本書の中に答えとして載っています。
日常に潜む不合理を知りたい方におすすめの1冊となります。
人は悪魔に熱狂する 毎日新聞出版 松本健太郎著
日本人の著者による行動経済学の1冊になります。著者である松本健太郎さんのウェビナーなど何度か聞いたことがありますが、非常にわかりやすい語り口調で、それが書籍の中でも存分に発揮されており、非常にわかりやすい内容となっています。
本書とここまで紹介してきた書籍との大きな違いは、日本人による、日本での事象を、行動経済学の視点から紐解いていることがあります。
特に第4章『「キレイごと」ななぜ売れないのか』内の『「SDGs」実は流行っていない?』という項目があります。SDGsを耳にする目にする機会は増えてきましたが、一般消費者がどれだけ興味を持っているのかというのはやはり疑問ですよね。このようなことを行動経済学の視点から考察しています。
海外の研究者の本より日本人による書籍から読みたいという方におすすめの1冊になります。
まとめ
- 行動経済学入門
- ビジネスデザインのための行動経済学ノート
- データで見る行動経済学
- 経済は感情で動く
- 世界は感情で動く
- ファスト&スロー(上)
- ファスト&スロー(下)
- 予想通りに不合理
- 不合理だからうまくいく
- 人は悪魔に熱狂する
ぜひ手に取って読んでみてください!
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