インプット・アウトプットが10倍になる 読書の方程式
出版社:フォレスト出版
著者:羽田康祐
カテゴリー:ビジネス
評価:★★★★★
目次
- 本書の概要
- 本書の感想
- 関連書籍など
本書の概要
本書の目次構成
- 第一章 ビジネス書は、成長を加速させるエンジン
- ビジネス書を読むと「体系化された知識」が身につく
- ビジネス書を読むと「解釈力」が身につく
- ビジネス書を読むと「思考力」が身につく
- ビジネス書を読むと「応用力」が身につく
- ビジネス書を読むと「将来に向けた自己投資」になる
- 第二章 10倍読書の四大法則
- 「読書量」より「学びの量」
- 「フローの情報」より「ストックの情報」
- 「視点読書」「法則読書」の2回読みをする
- 同じ分野の「固め読み」をする
- 第三章 視点を増やす「視点読書」
- なぜ、「視点」が重要なのか?
- ビジネス書から「視点」を発見する
- 「発見した視点」を抽象化してとらえ直す
- 「視点読書」で得られる、さまざまな「視点」
- 第四章 法則を増やす「法則読書」
- なぜ、「法則」が重要なのか?
- 「法則読書」の2ステップ
- 本書から「法則読書」で得られる「38法則」
- 第五章 10倍読書のアウトプット術
- 手書きのメモをメモアプリに転記する
- イメトレをしながら日々の仕事に生かす
- 組織の力に変える
- 社会に共有する
- 第六章 ミスマッチを防ぐ!10倍読書の選書術
- ビジネス書を選ぶための3つの視点
- オンライン書店を活用した本の選び方の5ステップ
- ビジネス書選びのための「ビジネススキルマップ」
本書の概要
本書の著者、羽田康祐さんの書籍で「推論の技術」を過去読みました。その書籍がよかったこともあり、本書には結構な期待を寄せておりました。
本書の大きなトピックは、「視点読書」と「法則読書」の2つが挙げられます。
読書の目的を(ここでいう読書とはビジネス書など)仕事の成果を上げるためや生活の質を向上させるためとしたときに(多くの書籍の場合、これらを最終的な目的としていることが多いため)、大事なのはそのアウトプットをいかにより良くするかになります。
本書ではその方法を「視点読書」と「法則読書」で解決できると言っています。
「視点読書」では、さまざまな側面からビジネス書の内容を捉えるようにします。一方「法則読書」では、ビジネス書に記載されている学びやノウハウを自分の中の法則に落とし込めるようにします。
すなわちビジネス書内に書かれている内容をさまざまな側面から捉え、その側面ひとつひとつから法則を抽出することができれば、書かれていること以上の学びが得られると著者は主張しています。
以上より、読書から学びの量を最大化し、ストックの情報を蓄積していくことができると著者は記載しており、ストックの情報が蓄積されていくことで、その情報が有機的に繋がり、異分野での情報が知恵に変わるとも言っています。
私は本書を通して、上記のような内容を学び取ることが出来ました。
本書の感想
本書の冒頭で著者が言っている「速読・多読よりも時間・ページ当たりの学びの量」という考え方が非常に共感できました。「ビジネス書は重要なとこは2割」とよく言いますが、何を以てそう言っているのか疑問でした。それを真っ向から否定してくれたので非常にスッキリした気持ちで読み進めることが出来ました。
私個人としては、効率はある程度重要とは考えているものの、確信のある小さな積み重ねを一つずつ重ねていきたい性格です。そう言った面でも、本書との方向性があっているように感じ、好意的に読み進められました。
一方で、全てを鵜呑みにすることなく、書き込みながら、本書との対話をして読み進めることも忘れずに読んでいきました。
それらを踏まえて、私のおこなっている読書習慣に間違いはなさそうだな、という自信を得つつ、「視点読書」と「法則読書」の2回読みという新しい考え方を吹き込んでいただきました。そして、これらが「仮説」へと繋がっていくと著者は言っており、これまた私の大事にしている「イシューからはじめよ」「仮説思考」の考え方ともリンクしてくる部分があり、感動を覚えながら読むことが出来ました。
事実、本書の最後に記載されている参考文献では、「イシューからはじめよ」「仮説思考」ともに掲載されており、その他にも私の参考している書籍や、すでに読み終えた書籍もありで、自分なりに「良い選書」ができているな〜と思えました。
個人的には、考え方や参照している書籍などが近いこともあり非常に好意的に読めましたが、中身の部分でも非常に充実している書籍であることは間違いないので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
関連書籍など
合わせて読んで欲しい
本記事の中に出てきた「イシューからはじめよ」「仮説思考」の書評記事は以下になります。
是非ご覧になってください!
【人気記事ランキング】
【新着記事】
コメント