本記事では、プロジェクトマネージャ試験に不合格だったものの、その勉強法とその結果に手応えがあったので残していきます。
この記事は、これからプロジェクトマネージャ試験の勉強を始める方の参考になれば幸いです。
はじめに
プロジェクトマネージャ試験に関する記事は、他の基本情報や応用情報と比べて少なかったので、本記事に記しておきます。
一人でも多くのプロジェクトマネージャ試験の勉強法などを探している人のもとへ届くと嬉しいです。
これから紹介する方法をしっかりと突き詰めていけば、きっとプロジェクトマネージャ試験に合格できると思います。私はこれから紹介する方法で来年再チャレンジして、絶対に合格できるように準備していきます。
執筆中の現在は、同じような勉強方法を用いて、「ITストラテジスト」試験にチャレンジしています。それに加えて、「STUDYing」の通信講座の活用も始めました。(ITストラテジストの資格手当ですぐに元が取れるので、思い切って課金しました…!)
それではご覧ください。
プロジェクトマネージャ試験の勉強方法
4種類の試験に分けて、紹介します。
午前Ⅰ試験
私の行った対策は、この書籍を使って対策しました。
私が実際に使用したのは2022年版ですが、最新版の2023年版を掲載しておきます。
こちらのテキストを使用して、とにかく過去問を解きまくりました。
午前Ⅰ試験は、こちらで広範囲をカバーして行いました。この書籍の中にあるWEBアプリも使用して、隙間時間だったり、通勤時間などにサクッと勉強していました。
午前試験に関しては、問題を覚えるレベルでやり込むことが大事と考えているので、机に向かえない時間などは、このアプリを使ってひたすらに繰り返し解きました。
とにかく広範囲なので、カバー漏れがないように試行回数を増やして、少しでも頭の琴線に触れて解けるようにしました。これが結構重要だったと思います。
これで解けた問題もありますが、「あれ?こっちだっけ?」と迷って、直前で解答を変えたら、間違っていたということもありました。
まずは琴線に触れられるように、次に自信を持って解答できるようにと、段階を踏んでレベルを上げていくことが重要かと思います。
午前Ⅱ試験
午前Ⅱ試験については、以下の二つの参考書を使用して問題に取り組みました。
ベースは、上の書籍を使用して、午前Ⅰの勉強と並行して行いました。
また午前Ⅰ試験と同様に、問題を覚えるレベルまでやり込むことが大事だと感じました。
午前Ⅱの試験勉強では、上の書籍を使用してやるのに精一杯で、なかなか下の書籍に時間を当てられなかったです。
これまで受けた試験の感覚的に、参考書1冊で5割〜6割カバーできて、2冊やると8割くらいカバーできる感覚値を持っているので、2冊分やるべきでした。
本当に直前期に入ってから下の参考書を使い始めたので、もうちょっと早くこちらの書籍もやるべきだったという良い学びが得られました。
結論としては、並行してやるのはあまり良くないと考えていますので、完璧ならないまでも8割程度で次の参考書に行きつつ、1冊目の復習もそれなりに並行してやっていくという戦略が一番有効かもしれません。私は次回その戦略でやっていきます。
午後Ⅰ試験
次に午後Ⅰ試験です。こちらもこの1冊。
午後Ⅰに関しては、参考書はこれしか使っていません。
なぜなら、午後Ⅰの試験は、専門的な知識が6割、国語の問題が4割のイメージを持っていたからです。
当然専門知識がないと対応しきれませんが、それと同時に何が問われているかをしっかりと理解できていないと解答できません。そのため、1冊のみで2周するやり込み具合でいきました。合格点は取れたので戦略としては成功です。
とはいえかなりギリギリだったので、次はもう少し練度を上げないといけないと感じています。
別の問題集を使うかはかなり迷いどころですが、演習の数は今回よりも多くして対応しようと思っています。
具体的な勉強方法は、とにかく真剣に解いて、解答をじっくり読んでなぜ間違えたか、何を解答するべきだったかを繰り返しやりました。そうするとやはり、出題のくせなども感じることができるようになりますし、しっかりと模範解答や解説と向き合うことが重要だと考えられます。
結論としては、上記の参考書をしっかりとやれば合格点は取れます。
午後Ⅱ試験
最後に論述式の論文試験です。使用した参考書はこちらです。
私は、どんな論文を書いたら良いかも分からないし、プロジェクトマネージャとしての実務経験もなかったので、とにかく真似ることから始めました。
このテキストの前半は、論文試験の対策方法などが解説されており、後半は過去問に対する論文事例が大量に掲載されています。注意書きでもありますが、全ての論文でA判定が出るかは分かりませんが、論文の形や構成などを学ぶにはかなりありがたい量です。
具体的な勉強方法ですが、「写経」です。
意外かもしれませんが、まずは論文を書き切る体力が必要と思いました。とにかく論文事例を写すことから始めました。
全てを写経はしていませんが、半分くらいの論文は写経しました。これを全部やっていれば…と少し後悔していますが、この方法はものすごく手応えがあります。
IT系の職種についている方は、少なくとも何かしらの開発を行なったりした経験があると思います。それをプロジェクトマネージャの視点で論述すれば良いのです。
難しく聞こえるかもしれませんが、写経していくうちに、この問題だったら自分ならこう書く、というのがイメージできるようになります。そして、自分の開発経験などを論文に落とし込んだらこんな感じかな?と想像を膨らますことができるようになります。
そして、いざ過去問をやってみると、これが結構書けるようになっています。
私はこのやり方に大きな手応えを感じました。
1問写経するにしても3000文字くらい書くことになります。それを何回も繰り返せば、自然と実力は着くものです。個人差はあれど、1冊分やれば十分だと思います。再現性も高いことは理解していただけると思います。
初手は写経から。写経しながら自分の担当者としての経験をプロジェクトマネージャ視点で想像してみる。実際に書いてみる。これが手応えを得る最短プロセスです。
プロジェクトマネージャ試験の結果
とはいえ、私の結果は不合格です。偉そうに書いてきましたがこれが現実です。
午前Ⅰ:71.40点
午前Ⅱ:72.00点
午後Ⅰ:63点
午前Ⅱ:B評価
プロジェクトマネージャ未経験で、職業はエンジニアではなくデータサイエンティストで本格的な開発タスクをやったことない私でしたが、この結果までいけました。
本格的な開発はなかったですが、部内で使うような業務効率化のアプリケーションの開発程度は何個かやったりもしていたので、それをプロジェクトととして拡大解釈して論述をしました。
合格するつもりで受験したので、結果は非常に残念ですが、だいぶ健闘できたのではないかなと感じています。
すごい頑張って勉強して、結果はダメだったけど、現状で辿り着ける最高地点には辿り着けていたのかなと感じています。
その最大の要因は論文試験まで採点されて、その結果はB判定だったことです。
まとめ
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございました。
不合格でしたが、ここまで考えてしっかり後悔をしない程度に勉強して、試験結果という適切なフィードバックを得られることはできて、非常に満足感を得ることができました。
IPAの試験は開催回数が少なく、結果を出すことにフォーカスする必要はありますが、とにかくチャレンジしてみるというのは良い手段だと思います。
一緒に難関にチャンレジしていきましょう!
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