皆さんこんにちは。データサイエンティストの書評ブログです。
この度、現役データサイエンティストである私が「基本情報技術者試験」に合格することが出来ましたので、その『合格体験記』を書いていきたいと思います。
これから「基本情報技術者試験」の合格を目指している方向けに書いていきます。一つでも参考になっていただければ幸いです。
筆者のバックグラウンド
まず始めに、筆者のバックグラウンドを紹介します。
私など情報を発信している人のバックグラウンドと、ご自身のバックグラウンドを比較して、どれだけ勉強しなければいけないか、逆にしなくて良いかの参考にしていただけると嬉しいです。
私が資格取得を頑張ろうと思って色々と調べると、勉強時間〇〇時間などの情報によく当たっていましたが、実際にその人がどれだけの学力やバックグラウンドがあったかの記載などもほぼなく、実質参考にならないことが多かったために記載しています。
- 旧帝大学部卒業(生物系学部)
- 社会人歴7年目
- 事務系総合職3年/データサイエンティスト3年
- 取得済み資格
- 統計検定2級/準1級
- データサイエンティスト検定リテラシーレベル
- 挑戦資格(不合格/結果待ち)
- 応用情報技術者試験(2022年春受験・不合格)
- プロジェクトマネージャ(2022年秋受験・結果待ち)
こんな感じのバックグラウンドがあります。
応用情報の合格に向けて、本格的に勉強していた時期もあったので基本情報の内容は結構頭に入ってきやすかったです。さらに直近でプロジェクトマネージャも受験したので尚更です。
とはいえ、ノー勉というわけでは当然ありません。
以下色々と書いていきます。
基本情報技術者試験の合格に向けたモチベーション
IPAの試験は、春と秋の2回ですが、基本情報はCBT試験の導入で試験会場での受験とCBTでの受験ができます。一般的には年に2回しか受験できなかったので、どの資格を受験するかというのも慎重に考えないといけなかったりもしたようですが、時代も変わりましたね。
時々ネタにもなっている、2種類の試験を受けてきました。紙の試験でプロジェクトマネージャ試験を受験しCBTで基本情報を受けてきました。
そんなハードな日程での試験でしたが、何が私を突き動かしたのかというと、これはシンプルに「会社の資格手当」です。基本情報技術者試験に合格すると月々4000円の給料が上がります。制度が変わらない限り、ずっともらえます。(ちなみにプロジェクトマネージャ試験はもっと高いです。社内でも最高額の手当がもらえます)
そういった事情があって取りました。
他には、プログラミングなども業務で行うので普通に勉強する意味合いも当然ありました。
そして最後は、偏見があるので批判覚悟ですが、「基本情報ごとき」不合格になりたくなかった、というネガティブなモチベーションもありました。結構これは大事だと思っています。合格点より1点多くても100点と同じ合格ですし、1点足りなくても受験すらしていない人と資格の観点から変わりはありません。
そして付け加えると、基本情報やその上の応用情報にもバンバン合格者がいる社内と比較して、基本情報に不合格するというのは、個人的にちょっと受け入れ難かったので最後の最後で踏ん張りが効いたのかもしれません。
なので達成感が味わいたいとかスキルアップも当然頭の片隅にはありましたが、金とプライドという醜くも素直な原動力が結局合格へと導いてくれました。
基本情報技術者試験で苦労した点
苦労した点は、舐めていた気持ちもあり、なかなか勉強に身が入らなかったことです。その度に4000円給料が上がった明細を想像して、「もっと給料上げていかなきゃ」と思うようにしていました。
基本情報の午前試験は選択肢の問題で、過去問を骨身に染み込ませて回答できるようになれば合格点に到達できると言われています。私も概ね同感ですし異論はないのですが、それは「IT関係で働いている人は」という隠れた前提があると思った方が良いと思います。当然、過去問だけでは解けない問題も出てきます。ITの経験があれば解けることもあれば解けない問題もあります。これらについては、非IT業界の方(学生含む)は注意が必要ですし、苦労する点だと思います。
またシンプルに「ネットワーク」と「ハードウェア」の分野は苦労しました。
頑張って覚えられるところは覚えるようにしましたが、問題を重ねれば重ねるほど苦手であることを露呈していったので、苦しくなったので捨てました。
その変わり、そのほかの分野では過去問はほぼ完璧にしましたし、2分野くらい捨てても大丈夫なようにやりました。当然午後問題も選択肢から無くして検討しました。
出題内容が難しいということであれば、その対策として①捨てる代わりに他で落とさない②応用情報やそれより上の試験問題を見てみる、という二つの対策があると思っています。
私も実践したのがこの二つの対策です。②については、結果的に基本情報を楽に合格させてくれた経験だったと考えています。
この上位試験問題を見てみるというのは非常に有効です。特定の分野が苦手ということは、その分野の情報処理で何が起こっているか理解できていないからです。これを理解するためには、難しいことは百の承知、ハナから模範解答を見るつもりで問題を解いてみると理解が深まります。
最後に
基本情報を取ろうと考えている方は、ぜひ取った方が良いです。
ITに資格が要らない論調は力強くありますが、資格取得という目標に向かって勉強すること、それを通して達成する成功体験は、更なる努力を生みます。これはITだからというわけではないですよね?
そういった意味では、IT分野に国家資格があって、一定認めてくれる層があるのは大変嬉しいことだと思います。営業職とかは営業の国家資格なんてありませんし、売ってなんぼという非常に残酷な世界で生きていますよね。それを考えたら、「とりあえず取れば?」というのが私の結論です。必要ないと叫ぶのは取ってからでお願いします。
私の職業であるデータサイエンティストは、日進月歩で技術が進歩していく分野ですが、ベースにあるのは統計学などの学問です。それは科学的で普遍的な理論がベースにあります。
基本情報技術者試験を受験する方の多くがエンジニアリングに携わる方であると思いますが、情報処理のベースはやはり大きく変わらないのは事実あります。(量子コンピュータは?)
処理性能は段違いですが、20年前もやっぱりパソコンで仕事してましたよね。変わることはありますが、勉強を続けることでしがみつかなくなります。なぜなら勉強していると視野が広がっている状態だからです。
最後の最後、好奇心だけで突き詰められる人は結局限られます。だとしたら、大半の人は、お金や劣等感、プライドがその人を突き動かす原動力だと思っています。私はそれをうまく使えたのかと思います。基本情報取ったくらいで偉そうに語ってしまい恐縮ですが、以上です。
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