シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成
出版社:NewsPicksパブリッシング
著者:安宅和人
カテゴリー:ビジネス
評価:★★★★★
シン・ニホン [ 安宅 和人 ]
目次
- 本書の概要
- 本書の感想
- 関連書籍など
シン・ニホン [ 安宅 和人 ]
本書の概要
本書の目次構成
- 1章 データ×AIが人類を再び解き放つ
- 2章 「第二の黒船」にどう挑むか
- 3章 求められる人材とスキル
- 4章 「未来を創る人」をどう育てるか
- 5章 未来に賭けられる国に
- 6章 残すに値する未来
シン・ニホン [ 安宅 和人 ]
本書の概要
本書はこれからの未来を、日本がどう創っていくべきか、ということについて真剣に考えた内容になります。
これからの時代「データ×AI」が時代を席巻することはほぼ間違いなく、その第一段階の「第一フェーズ」に日本は間違いなく乗り遅れてしまった。しかし、ここからまだ日本に勝ち筋は残されていて、それは「第二フェーズ」「第三フェーズ」で巻き返すこと。
それを可能にするのがこれからの時代を創る若者に対する投資だ、と著者は主張しています。
刊行以来、数々の賞を受賞している本書ですが、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」でも総合グランプリに選ばれています。【https://business-book.jp/result】
とにかく、多方面からも支持がアツく、評価も高い本書。私が偉そうに概要を語らなくても、あらゆるサイトで書かれているので、本書の感想に重点を置かせていただきます。
シン・ニホン [ 安宅 和人 ]
本書の感想
さて、本書の感想です。
「自分の飛び込んだ世界をこれだけすごい人が肯定してくれている…この世界で成功しなくちゃ…」です。
私は、ここ数年で転職をしました。それは団体職員からデータサイエンティストへの転職です。
団体職員という職種は、非常に安定していましたが、関わる業務の範囲は今後間違いなく衰退していく分野でありましたし、その分野に今後40年本当に在籍し続けるのか、自分に問いました。そして転職も考え始めて、転職エージェントに登録してみると、私は何も書けませんでした。そうです、「手に職」がなかったのです。
営業もしたことない、経理もわからない、専門知識もない…早速詰んだかと思いました。もはや逆転の発想で「何もできませんが、やる気は誰にも負けません。給料も安くていいです。働かせてください。」くらいのスタンスで転職活動をしましたが、評価されるのはやはり学歴だけ。(一応旧帝大出身)
自分自身を評価してくれている気がせず、なんかうまくいかない日々でした。
もうこの際、やりたいことだけに絞って、転職活動しようと思い、「データサイエンティスト」と「プロスポーツチームの職員」に絞りました。
そして縁あって、立ち上げまもないベンチャー企業にデータサイエンティストとして拾ってもらいました。もちろんデータサイエンティストとしていきなり仕事ができるわけではないので、みっちり教えて頂き、今は客先常駐のデータサイエンティストをして、かれこれ数年経ちました。
データサイエンティストとして右も左も分からない時、私は藁にもすがる思い出、あらゆる書籍を読み漁りました。団体職員だったこともあり、とにかく「ビジネス力を上げよう」と考えました。なぜなら「物を売る」「稼ぐ」ということをしたことがなかったからです。
会社にある社長や役員の蔵書を読み漁り、おすすめの本を聞き、安宅さんの本に出会いました。
「イシューからはじめよ」を読んで、今度安宅さんの新刊(本書)が出ると聞き飛びつきました。それが本書です。
こんな状態の私に、光を刺す一節がありました。
なお、若者の皆さんには自分の持っている若さが、お金でも名声でも手に入らない最も貴重な資源であることを忘れないでほしい。しかもその資源は、毎日なくなっていることを噛み締めながら、それをどう活かすかを考えて生きてほしい。
学校、仕事、または目先の研究という単一の畑から、人生で必要なもののすべてを刈り取ることはできない。時間的にも日に8時間、週5日、40時間の労働は、1週間、168時間の24%に過ぎない。残りの4分の3をどのように使うかで人生は決まる。本を読み、映画も観るべきだ。友人や恋人、家族との時間も大切だ。さらに新たな分野や土地での経験や留学など自分の深い幅を広げる試みも、若いときでないとペイしないことが多い。未来は皆さんの日々の時間の使い方の延長線上にある。
『シン・ニホン』P227~228
私の年齢が、安宅さんの言う「若い」に該当するかは分からないものの、少なくとも20代ですし、まだまだ若造だと思っていますので、これを読んだ日から「30歳になるまでのカウントダウン」を始めました。
また、この一節をことあるごとに引用するようにしており、この考えに共感して、今を一生懸命に努めながら生きる仲間を探しています。また、この一節を繰り返しアウトプットして、自分に繰り返し刻むようにしています。
正直、この一節が本書を個人的な「神の一冊」に押し上げたと思っています。
若くて、データサイエンティストのヒヨッコ達は絶対に読まなければいけないのが、本書「シン・ニホン」です。
ぜひ皆さんも読んでください。お願いします。
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