データ解釈学 入門
出版社:ソシム
著者:江崎貴裕
カテゴリー:技術書
評価:★★★★☆
目次
- 本書の概要
- 本書の感想
- 関連書籍など
本書の概要
本書の目次構成
- 第一部 データの性質に関する基礎知識
- 第1章 観測は簡単ではない
- 第2章 誤差とばらつき
- 第3章 データに含まれるバイアス
- 第4章 交絡因子と因果関係
- 第5章 データサンプリングの方法論
- 第二部 データの分析に関する基礎知識
- 第6章 データの扱い
- 第7章 一変数データの振る舞い
- 第8章 変数の間の関係を調べる
- 第9章 多変量データを解釈する
- 第10章 数理モデリングの要点
- 第三部 データの解釈・活用に関する基礎知識
- 第11章 データ分析の罠
- 第12章 データ解釈の罠
- 第13章 データ活用の罠
本書の概要
本書はフルカラーの書籍で、まるで教科書のような一冊です。
同シリーズでは『数理モデル入門』(Amazonリンクはこちらから)という書籍も出版されております。
本書はいわゆる「前処理」の教科書的な位置付けとなっており、データ分析の花形「モデリング」や「機械学習」などの手前の工程を疎かにせず、しっかりとデータの本質を捉えましょうという内容になっております。
「データを解釈する」という視点と「入門」ということもあり、難解な数式などはほぼなく、平易な文章と図でわかりやすく解説されております。
統計学との親和性も高く、統計学をしっかり理解されている方には少し物足りないかもしれません。一方で、統計学などはなんとなく知っているけどそこまでわかってないという方には非常にわかりやすく解説されております。
前述の目次の通り、データを活用するまでの扱い方を記載しており、整えて解釈したデータをどのように扱って”料理”していくかについては、詳しく記載されておりません。
これからデータを扱う分野で活躍したいという方や、駆け出しデータサイエンティストの方など、基礎を固めていく上では、非常に役に立つと思います。
データに対する考え方や基礎、取り扱いについて知りたい方は、ぜひ手元に置いて欲しい一冊です!
本書の感想
本書の感想としては、「わかりやすい」の一言です。
とにかく表現が平易でスッと理解できる人が大半だと思います。この手のフルカラーで色付きアンダーラインやコラム構成などを見ると学生時代の教科書を彷彿とします。本書を開くと少し懐かしいような気分にもなれます。
本書の内容を社内共有用にまとめ直し、記事化しました。社内からも役に立ったなどの反響もあり、非常に有用な一冊となっております。
私自身、中身自体に難しいと感じることはなかったので、一気にざっと目を通して、再度舐めるように読んで、アウトプットしました。私でもできるくらいなので、やはり非常にわかりやすい内容になっているのだなあと思います。
関連書籍など
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