こんにちは。本記事では私のオススメする数理最適化の書籍を紹介します。数理最適化とは、有名なアプローチだと「巡回セールスマン問題」や「広告予算配分」などの問題で利用されることが多いです。
そんなどこかで耳にしたことのあるであろう様々な問題を解決できる数理最適化という分野に関する書籍を以下紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
数理最適化とは?
2022年の数理最適化のおすすめ書籍も書いています!こちらもご覧ください。
数理最適化とは何か。詳しくはwikiをご参照ください。
私なりの解釈としては、「制約条件がある中である目的関数を最大化もしくは最小化すること」と考えています。これをもっとわかりやすく噛み砕いてみると、目的関数(=やりたいこと)を最大化もしくは最小化(=もっとも効率的)することとするとわかりやすいと考えています。
特に、イメージとしては数学の微分を思い浮かべていただけると幸いです。微分して傾きが0になるところは曲線の頂点ですよね?そこを探すのが数理最適化と考えられます。
そういった部分についてもこれから紹介する書籍で学んでいただければと思います。
書籍紹介
Pythonによる実務で役立つ最適化問題100+ シリーズ
久保幹雄さんによる数理最適化を扱った書籍です。久保幹雄さんは数理最適化に関する書籍を多く出版されている方で、早稲田大学を卒業され、教員として東京海洋大学などを歴任されたようです。
そんな方が書く最適化問題を取り扱ったこの3冊は、発売前から非常に注目されていたようで、Twitterでちょっと盛り上がっていたのを私も見ました。ハズレなしです!
組合せ最適化 原書6版 理論とアルゴリズム 丸善出版
丸善出版からこの黄色の書籍が最近積極的に出版されており、しかも超高額本!結構ニッチな外国語の書籍を日本語に翻訳しているのですから、需要と供給のバランスで高額になってしまうのはしょうがないですね。
とはいえ、おうちに1冊あると、非常にかっこいい1冊です。実際に中身の方もかなりしっかりしていて、初学者向きとは言えませんが、時間をとってじっくりと学習を進められる方には向いているかと思います。
最適化アルゴリズム 共立出版
こちらも超高額本です。共立出版さんから出された「最適化アルゴリズム」です。
内容はかなり骨太です。包括的な入門書とこの書籍は自称していますが、難しいと感じる方が多いでしょう。本書はJulia言語での実装もあります。Juliaを使う方で、最適化問題などを取り扱う方は手元に1冊あっても良いかと思います。
高額本になりますので、購入は慎重になるかと思います。本記事を見て、本屋さんに足を運んで中をパラ見してから買うかは決めましょう!
まとめ
さて、合計5冊紹介してきました。改めて載せておきます。
数理最適化は、現実問題、特にビジネス課題と非常に相性の良い分野であると個人的には思っています。学問分野というよりはビジネス分野の手法の一つというイメージです。だからこそ、書籍からヒントをもらって、先人の知恵を手っ取り早く借りて課題を解決していくことが非常に有用だと思います。
学問分野で理論が発展していき、ビジネスの現場で即効性を持って利用され、コンピューターの進歩でより高度で複雑な計算を高速にできるようなり、理論がさらに発展し、ビジネスで〜〜とかなり好循環が生まれてきているように感じます。
そして、「機械学習」や「AI」などよりはどちらかというと華がない印象がありますが、ビジネス現場ではより深く根付いていると私は思います。だからこそ概要だけでも知っておくことで知識の幅が広がっていくと思います。
ぜひこの機会に「数理最適化」「最適化問題」に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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