【カタールワールドカップ2022】フランスvsオーストラリア 試合レビュー

スポーツアナリティクス

出場チーム、監督、応援されていたサポーターのみなさん、試合お疲れ様でした。
早速試合のレビューをしていきたいと思います。

試合結果概要

スコア:
フランス 4ー1 オーストラリア

得点者:
9分:グッドウィン(オーストラリア)
27分:ラビオ(フランス)
32分:ジルー(フランス)
67分:エムバペ(フランス)
70分:ジルー(フランス)

特記事項:
オーストラリアが先制点。サウジアラビアに続き大金星の期待がかかったが、前回大会王者はその後目を覚まし終始圧倒。最も簡単に逆転勝利を手にした。

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試合詳細

前半

フランスの立ち上がり、デンベレやエムバペのスピード・テクニックで早速会場を沸かすが得点には結び付かず。

なんと先制したのはオーストラリア。DFラインから右サイドへロングフィード。シンプルに中へクロスを上げ、ファーアイドでフリーだったグッドウィンが押し込んでオーストラリア先制。フランスはDFまでプレッシャーはかけていないかったがそれが裏名出た形となった。

ギアが上がってきたフランス。個々のクオリティはやはりフランスに軍配。一方のオーストラリアは粘り強い守備で対抗。また、オーストラリアは攻撃の際にロングボールによるサイドチェンジを多用。精度の部分で課題はありそうだが、ダイナミックで効果的な攻撃となっている。

攻めあぐねていたフランス。前半27分についに同点に追いつく。
フランスはクリアボールを拾って、左サイドからシンプルに中へクロス。マークが外れてフリーになっていたラビオが頭で合わせて、同点ゴール。

オーストラリアはここまでいい守備でフランスに対抗していただけに痛い失点。フランスの両サイド(デンベレ・エムバペ)の個人技で一枚剥がされても、二枚目のDFがしっかり対応して攻撃をさせていないだけにこの守備が崩れないかが重要になってきそうだ。

流れに乗ったフランス。前半32分に一気に逆転。オーストラリアはGKからのビルドアップでまずいパス回し。これをうまくフランスがプレッシャーをかけて簡単にボールを奪取し、クロス、中で待っていたジルーが得点し逆転。

王者が完全に目を覚まし、その後の試合を支配する。オーストラリアの攻撃は早い段階で芽を摘み、鋭いカウンターで一気にゴールまで迫る。オーストラリアも良い攻撃でゴール前まで迫るもポストに嫌われる惜しい攻撃。

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後半

後半の立ち上がり、同点に追いつきたいオーストラリアと完全に落ち着きを取り戻したフランス、試合は動くことなく膠着した。

徐々にフランスがジワジワとオーストラリアゴールに迫る。グリーズマンのシュートをゴールラインギリギリでクリアするなどオーストラリアも必死の守備で対抗。

しかし、その直後。エムバペのシュートが流れたところをデンベレがサイドの高い位置で回収。シンプルにクロスボールをあげると、エムバペが頭で合わせてゴール。オーストラリアを突き放す。

フランスはさらに畳み掛ける。サイドに開いたエムバペにボールが渡り、シンプルに縦突破。クロスをあげると、中で待っていたジルーが頭で合わせてフランス4点目。

前半立ち上がりのオーストラリアは、フランスのプレッシャーが弱いこともありサイドチェンジを活用したロングボールの戦術が印象に残ったが、後半はその鳴りを潜めており、非常に苦しい展開となった。

敗色濃厚となってきたオーストラリアは負け方も大事になってくる。イエローカードを不用意に貰わないようにクリーンなプレーをしたり、チームが瓦解しかねないラフプレーに走らないようにしたり。そして何よりも前向きにプレーし、次に繋がる明るい材料を手にして試合を終えたいところ。

オーストラリアのラストプレー。前半見られたサイドチェンジからチャンスを作る。シュートにはつながらなかったものの、久々にフランスゴール前まで迫るプレー。フランスもしっかり守りきり、ここで試合終了。

先制点は許したものの、フランスがオーストラリアを圧倒。さすが王者。

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総括

オーストラリアの先制ゴールで開始したこの試合。直前のサウジアラビアの大金星もあり、オーストラリアもそれに続くかと思われた。

しかし前回大会王者のフランスが目を覚ます。前半で早々に逆転までいくと、その後の試合運びは王者そのもの。後半に入ってからも得点を重ね、オーストラリアを突き放し、試合運びをさらに楽にしていく。

エムバペやデンベレの圧倒的スピードでの縦突破が素晴らしく見応えのあるプレーだったが、グリーズマンのパス捌きが個人的には印象に残った。
至る所に顔を出し、少ないタッチ数で縦にもサイドにもボールを捌く。ドリブルで名を馳せた選手でもあり簡単にボールも奪われないし、タッチが柔らかく、見ていて気持ちいい。

王者の貫禄を見せたフランスが圧勝。今大会も主役になってきそうだ。

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